アイコン

Menu

Research

Papers

Conferences

Books

Awards

Lectures, etc.

アイコン

Menu

ミミズのアニメーション表象から捉える現代人の動物観

本研究は、日本のアニメーション作品における動物表象を分析し、特にミミズに着目することで、現代社会における人間と動物の関係性や認識の特徴を明らかにすることを目的とした。ミミズは土壌生態系において重要な役割を果たすが、アニメ作品ではその描写が現実と大きく異なる場合が多い。分析の結果、ミミズは形態的特徴として環帯や体節が強調される一方、それ以外の外部および内部形態の描写は正確性を欠くことが分かった。ミミズの生態や行動については取り上げられる要素の偏りが大きく、ミミズの知性や感情表現は総じて乏しく、脇役や舞台装置として描かれることが多かった。本研究で分析した作品内では描写されていない動物たちや人々との関わりをストーリーに組み込むことで、より公正な自然観の形成に寄与することを示唆している。

Authors

原 直誉

/

下原 剛司

/

森田 泰暢

Journal / Publication

日本科学教育学会研究会研究報告 39(2) 57-60

Publication Date

2024年12月21日

Coming Soon